365日ミルク珈琲

ドリップコーヒーと週末のおやつをご紹介します。

〈2〉国王のアフタヌーンティー

コロナ対策で慌ただしい一週間でした。

ありとあらゆる紙類が買い占められていて(涙)です。

花粉症の身としては辛いです。

マスクも一体どこへ行ってしまったのでしょう。

 

 

さて週末のおやつ。

国王のアフタヌーンティー

優雅なタイトルです。

飲物は珈琲ではなく紅茶です。

 

国王のアフタヌーンティーショートブレッド。紅茶はブレックファスト。

ん?ブレックファスト??

そのままズバリのアフタヌーンティーもしくはダージリンとかアッサムとかではなく、ブレックファスト??

ミルクティーにしていただきました。

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演劇、シェイクスピアの「ヘンリー八世」のグッズです。

イギリスに因んだもの。

上の写真の王冠が描かれた可愛い巾着袋に入っていました。

↓中身がこちら。

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ショートブレッドは王道の角型です。

フォークで穴を空けています。

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ショートブレッドは可愛い焼き型が沢山あり、材料が小麦粉、砂糖、塩、バターと簡単につくれるので以前は様々な形のものを良く作っていました。

バターと砂糖がたっぷり、サクサクのクッキーです。

 

こちらのショートブレッドはバターや砂糖だけでなく、プロセスチーズやアーモンドパウダーが入っていました。

チーズあいますね。

甘くしないショートブレッドも美味しいと思います(イメージはカロリー◯イト チーズ味)。

ショートブレッドではなくなってしまうかな。

 

物販上、紅茶だとわかるように国王のアフタヌーンティーにしたのでしょうか。

やはり、アフタヌーンティーというより国王の朝食ですね!

 

*****

 

先日観てきた劇のお話を少し。

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彩の国シェイクスピアシリーズ第35弾です。

川口出身の埼玉に縁がある蜷川幸雄さんが演出されていたシリーズです。

33弾から吉田鋼太郎さんが演出を引き継いでいます。

 

残酷、冷徹なヘンリー八世を演じるのは阿部寛さん。

苦悩しているというのは分かりますが、矛盾しているような言動が多く???となりがちなヘンリー八世をクールに品良く演じられていました。

 

シェイクスピアというとロミオとジュリエットのように悲劇の恋愛劇のイメージが強いかもしれません。

今回はヘンリー八世を軸とした政治劇です。

 

(男女複数の子を授かるも)世継ぎの王子に恵まれないヘンリー八世。

他のものは全て持っていると言っても過言ではない王ですが、冷徹で自身の欲望を叶えるために周りを次々と不幸にしていきます。

若かりしころはイケメンだったそうですが、この頃は立派に横にも成長した中年男性だったようです。

 

枢機卿のウルジーは自業自得といえますが、王妃のキャサリン妃は若い時に苦労したうえに出産叶わぬ年齢になってから翻弄され、観ていて本当に辛い•••。

キャサリン役の宮本裕子さんの演技も素晴らしく、カーテンコールの拍手も大きかったです。

 

観客を巻き込んだ演出。

事前に旗が配られました。

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ぱたぱた旗を振りましたが、しっかりしたつくり。
このシェイクスピアシリーズ、過去阿部寛さんが出演したのは本作以外には以下2作品。

 

「シンベリン」

悲劇です。

(設定がツッコミ所満載のため)真面目に演じれば演じる程、悲劇ではなく喜劇になってしまう難しい演目。

そのためでしょうか。

上演される事はあまりありません。

客席からシリアスな場面で不謹慎ながら笑いが生じてしまう、摩訶不思議な経験をしました。

あまりにも辛くなると逆に笑いが出てきてしまうものなのでしょうか。

嘆き悲しんでも仕方がない、と。

観客の想像力を通常の演劇以上に必要とします。

阿部寛大竹しのぶだからこそ、観客に引っ張られず、冷静に乗り切れたのでしょう。

 

ジュリアス・シーザー

阿部寛さんはブルータス役。

アントニー役の藤原竜也さんが印象に残っています。素晴らしい演説の場面。

 

蜷川さんから圧倒的な寵愛を受けていた藤原竜也さん。

今手元に資料がなく現時点では曖昧な記憶頼りで申し訳ないのですが(亡くなられてからの振り返りトークだったかな。存命中では話せないような気がするので)確かこのお芝居では蜷川さんから「ごめん、俺(演出)間違ってたわ」的な事を言われ、ダメ出しの連続だったそうです。

演じるうえでの苦悩、迷走感が観ていて感じられた作品だったと記憶しております。

今までマシンガントークの勢いがある演出でしたし、大人の貫禄って急に言われてもすぐには出せない〜みたいな印象を受けたのでした。

藤原さん童顔だし、若く見えるし。

(蜷川さん今更そりゃないよ!というボヤキが聞こえてきそうでした。)

映像では舞台とは異なり、ダメ男役が多いですが。何故?

 

さらに余談になりますが、劇中にロンドン塔という言葉が出てきます。

ロンドン塔と聞くと夏目漱石の『倫敦塔』が思い浮かびます。

漱石作品の中で一番好き!と言っても過言ではないです。

 

「え?これ漱石??」「ファンタジー!!SF!?」と10代の時に読んだ際に衝撃を受けた記憶があります。

文語体の旧仮名遣い(という言い方で良いのかな)ですが短編なのでさらりと読めます。

今読んだらまた印象が違うかもしれません。

読み直してみよう♪

 

本劇はエリザベス1世誕生、華やかな洗礼式でHappyな感じで幕がおります。

 

しかしこの後史実ではエリザベス1世の母親であるアン•ブリンは姦通罪の疑いをかけれ、ロンドン塔で処刑されます。

冤罪だったようで、今でもロンドン塔に亡霊として表れるという噂があります。

 

その後も王子に恵まれないヘンリー八世は次々と王妃を変えていきます。

 

王妃、側近とヘンリー八世時代にロンドン塔で処刑された人物が何て多いのでしょう!

 

ロンドン塔、イメージしていた狭く暗い塔では決してないのですが、薄暗い所も多く、亡霊が徘徊しているという話があっても不思議ではないです。

通路も沢山ありますし、物音も響くだろうなぁ〜。

 

1998年のロミオとジュリエットからはじまり、37作まであと2本!

 

残り2作品を観るべく、さいたまに足を運ぶ予定です。

 

*****

 

イギリス旅行でAfternoon Teaの袋を持って歩いていたら「Ohh!!Afternoon tea!!」と笑顔で声をかけられたのを思い出します。

日本もそうですが、お茶やコーヒーをいただく習慣があるのは良いですね。

ほっとしますし、豊かな時間を過ごす事ができる気がします。

お茶を飲んで一息つきましょ、って良いですよね。

 

舞台のこと、旅のことなどに思いを馳せつつ、アフタヌーンティー楽しませていただきました。